看護部

看護部

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看護部理念

患者さま、ご家族のナラティブを尊重し、
全てのいたみに対し根拠に基づいた
緩和ケアが提供できる


社会医療法人春回会 出島病院
JNA認定看護管理者
看護部長 菅 多恵子


COVID-19感染症は第4波を迎えつつあります。この一年は、緩和ケアを必要とする患者さま・ご家族には、大きな試練となりました。入院中に思うように家族に会えない、大切な思い出を残すことや振り返ることも制約される。感染症対策は、大切にしているケアを工夫することから始まりました。2020年度の倫理カンファレンスは256件となり、そのうちの3割がCOVID-19感染症関連で面会が圧倒的に多い結果でした。多職種でのカンファレンスは、いつも前向きに、患者さま・ご家族に、私たちができることから検討していきました。                                                            人生の最終段階における医療に関する意識調査報告書(H30年3月)によると、自宅で最期を希望した理由では、「住み慣れた場所で最期を迎えたい」が圧倒的に多く、「最後まで自分らしく好きなように過ごしたい」、「家族との時間を大切にしたい」とつづきます。一方、自宅以外で医療・療養を受けること、または、最期を迎えることを希望した多くの理由は、「介護してくれる家族等に負担がかかるから」でありました。人生の最終段階に医療・療養を受けたい場所や最期を迎えたい場所は、人それぞれであり、また、その時々で気持ちが揺れ変化します。そんな患者さま・ご家族のニーズに寄り添う緩和ケアを提供できるように、当院の緩和外来の患者さまに、2020年7月より訪問診療、2021年3月より訪問看護の体制を整えました。奥さまと一緒にいたい、県外の息子に会いたい、愛犬や愛猫と過ごしたい。孫の顔を見たい。自宅に戻った患者さまの表情は、とても穏やかになると聞きます。そんな患者さまの表情を見ることで、訪問看護師や訪問リハビリ、訪問栄養士は力になることでしょう。辛い時には、我慢せず入院できる安心感があり、また、症状が落ち着いたら自宅に帰ることができる。それぞれの患者さま・ご家族の背景に寄り添い、その時々のゆらぎを大切にして、寄り添ったケアを行っております。より良い選択ができるようにスタッフ一同で支援してまいります。

看護部紹介

◆看護職員数

看護師38名、介護福祉士3名、看護補助者6名、メッセンジャ―2名、病棟クラーク1名

◆認定看護師

緩和ケア認定 、がん性疼痛看護認定(病棟2名、緩和外来・看護外来・在宅支援1名 配属)

看護単位 3単位

緩和ケア病棟(7:1)2単位 (37床) (第1病棟;20床 第2病棟;17床)

緩和外来、緩和看護外来、訪問看護

◆病棟 2交替制勤務(日勤8:45~17:30  夜勤17:00~9:00)

夜勤 第1病棟;看護師2名 看護補助者1名  第2病棟;看護師3名

◆看護師平均年齢 44.0歳(2021年4月現在)

◆平均勤続年数   10年

◆2020年度 有休取得率 75% ◆平均超過勤務申請時間 7.0h/月  ◆離職率 3%

◆ELNEC-Jコアカリキュラム受講率;95%

◆緩和ケア病棟ラダー(JNAクリニカルラダー)

◆BSC目標管理

◆セル看護方式

地域に向けた緩和ケア研修

出島塾公開研修予定  13:30~14:00

2021年度 (オンライン研修)

日程 内容 講師
5月20日 地域における出島病院の役割と緩和ケア 院長(北條)
6月3日 呼吸器症状と苦痛緩和 緩和ケア認定看護師(古田)
6月17日 入退院支援① 地域医療連携室(平山)
7月1日 倫理問題と苦痛緩和 がん性疼痛看護認定看護師(岩本)
7月15日 緩和ケアにおける栄養~栄養課の関り 管理栄養士(吉本)
8月5日 気持ちのつらさ~スピリチュアルペイン~ 緩和ケア認定看護師(岩永)
8月19日 せん妄と苦痛緩和 緩和ケア認定看護師(古田)
9月2日 消化器症状と苦痛緩和1

~食欲不振、悪心、嘔吐~

緩和ケア認定看護師(岩永)
9月16日 症状緩和に使用する薬剤(薬剤師) 薬剤師(益子)
10月7日 消化器症状と苦痛緩和2~便秘~ 緩和ケア認定看護師(岩永)
10月21日 入退院支援② 地域医療連携室(平山)
11月4日 リンパ浮腫と苦痛緩和 がん性疼痛看護認定看護師(岩本)
11月18日 緩和ケアにおけるリハビリの役割 リハビリ(野下OT)
12月16日 家族支援、意思決定支援 緩和ケア認定看護師(古田)
1月20日 アロマテラピー がん性疼痛看護認定看護師(岩本)
2月17日 在宅支援・訪問診療 医師(吉川)
3月17日 在宅支援・訪問看護 訪問看護師(清水)

*出島塾へ参加ご希望の方へ

①施設名  ②参加希望者氏名(職種) ③連絡先(メールアドレス・電話番号)  ④参加希望の研修名

を記載し、下記メールアドレスで送付ください。

suga@shunkaikai.jp

後日、参加受付のメールと、研修参加のURL、終了後のアンケートのURL、資料を送付いたします。

宜しくお願いいたします。

 

◆特別講演(公開)2回/年 (日程未定)

◆ELNEC-J 2日間 (日程未定)

 

拠点病院、在宅医との連携

◆ケースカンファレンス 1回/3か月(在宅医)

◆拠点病院カンファレンス 1回/月

 

ボランティア活動

セラピューティックケア 2名

◆ビハーラ(傾聴) 1名

 

出島病院看護部2020年度の活動

【病棟 セル看護方式】

1名の看護師が重症度医療看護必要度の高い患者さまを4~5人担当します。緩和ケアの特性上、患者さまの側で仕事を することが拡散してはいけません。しかし、患者さまの側にいたいと思っている看護師にとっても、患者さまの側にいつづけることは簡単ではありません。

*受け持ち患者の均等割り振り ⇒ 日々のリーダー・フリーをなくし受け持ち患者を減らしケアを手厚く。

セル看護では,看護師1人当たりの業務量軽減のため,師長を除く日勤看護師全員が日単位に患者を割り振られ,担当患者に対するあらゆる業務を受け持ちます。病室の中や廊下で見守ることで、ナースコールの対応がスムーズになりました。緩和ケアでは、終末期せん妄状態であっても身体拘束はしません。そのため、転倒率が高い状況でした。当院では、セル看護方式に加え、眠りスキャンや離床センサー等を組み合わせ、転倒率を下げました。

 

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【認定看護師活動】

◆緩和ケア研修 出島塾 企画・講師

◆質の高い緩和ケアの教育(看護師教育)

◆退院時同行訪問

◆緩和看護外来

◆訪問診療・訪問看護

◆院外研修講師

◆県立大学、活水大学 実習指導者

 

【2020年度 実績】

◆ カンファレンス(一部抜粋)

・倫理カンファレンス 256件 (うちCOVID-19感染症関連 80件)

・合同カンファレンス(キャンサーボード) 4回/月

◆ 外出支援 リハビリスタッフ、看護師合計 36件

◆ 訪問リハビリ 227件

◆ 緩和外来;緩和看護外来97件、 0期の家屋調査 19件

◆ 学会発表 2件 (看護、リハビリ)

緩和・支持・心のケア合同学術集会

①独立型緩和ケア専門病院におけるCOVID-19感染症対策

~感染予防とQOLを両立するジレンマ~

②緩和外来患者における身体機能評価は、入院の予測因子となりうるか

~Short Physical Performance Batteryの有効性~

  • 誌上発表 1件 (看護) 医療安全推進ジャーナル

緩和ケア病棟におけるITの取り組み

  • 実習受け入れ;県立大学

成人看護学緩和ケア実習(ZOOM)10月~3月 計63名

 

県立大学 成人看護学緩和ケア実習

第2波~第3波のコロナ禍の中、臨地実習が困難となりました。そこで、県立大学の先生と話合いZOOMでの実習に切り替えました。2020年10月~2021年3月までの期間で63名の実習を実施しました。全人的苦痛の視点から事例を分析し、ZOOMでカンファレンスを実施することで緩和ケアを実習してもらいました。また、緩和ケア病棟での麻薬管理や皮下点滴の様子、多職種合同カンファレンスを動画に取り、病院での様子を学んでもらいました。最後には、指導者である認定看護師の「心に残った看護」を語ってもらい、ケアの難しさや看護のすばらしさをお伝えする事ができたと思います。

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