社会医療法人春回会 井上病院睡眠センター

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お客様の声:過眠症「ナルコレプシー」と診断されて(20歳代 女性)

過眠症「ナルコレプシー」と診断されて(20歳代 女性)

「高校生の頃」

私がひどく居眠りをするようになったのは高校生のころです.

授業中,重要だから聴きたいと思っていても気づいたときには眠っていたり,眠気に抗いながらノートを取った結果,何が書いてあるか分からない書き取りが出来上がっていたりということが多くありました.そんなことが続くので成績はみるみるうちに下がり,友人からは居眠りに関するあだ名をつけられからかわれることもありました.その頃は試験前に徹夜したりするなど不規則な生活が原因と思っていました.

「19歳の頃」

就職し全寮制の研修を受けていた時,決められた就寝時間と起床時間を厳守しなければならなかったので研修者は全員睡眠時間が同じはずなのに日中に居眠りをしていたのは,私だけでした.

「23歳の頃」

病気を疑い始めて睡眠外来にかかりました.この時は「精神的なもの」と診断され,うつ病の薬を処方されました.それから1年間薬を飲み続けましたが,居眠りは改善されませんでした.それから4年経っても眠気をコントロールできないままであり,どうしようもないと諦めた気持ちでいました.諦めた気持ちを持っていても,日中,眠気に耐えられなくなったらトイレに行くフリをして5分ほど眠ったり,昼食を抜いて睡眠時間に充てたりして,他の人と同じように起き続けて仕事をするために騙し騙ししながら日々を過ごしていました.

「28歳の頃」

ある時,上司に居眠りで悩んでいることを相談したところ,もう一度睡眠外来の検査を受けるよう強く勧められ井上病院を紹介してもらいました.同じ検査を受けることに対し消極的な気持ちでしたが,検査結果から「ナルコレプシー」と診断されました.先生から診断を受けたとき,いろいろな考えがめぐったのですが,一番大きかったのは安堵感でした.諦めかけていた長年の悩みの原因をやっと見つけられたからです.現在は処方していただく薬を服用することで居眠りをすることはほとんどなくなり,眠気に邪魔されず仕事に集中できるようになりました.やっとスタート地点に立てたような気持ちであり,これから頑張っていこうと前向きな気持ちでいます.

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