社会医療法人 春回会 長崎北病院

パーキンソン病教室

患者さま、ご家族の交流を深められるように

長崎北病院では、脳血管障害や神経難病、認知症などの脳神経内科疾患を中心に診断・治療が行われています。神経難病のうち最も多い疾患は、外来・入院共にパーキンソン病の患者さんです。7階病棟(医療療養病棟)では、入院中のパーキンソン病の患者さんとご家族を対象に「パーキンソン病教室」を開催しています。教室では、患者さん・ご家族が病気に対する知識を深め、病気と上手に向き合いながら生活できることを目指しています。場所は7階小談話室、開催日時は毎月第2・第4火曜日の14時10分~15時です。

パーキンソン病教室は医師・看護師・薬剤師・医療ソーシャルワーカー・管理栄養士・リハビリスタッフの担当者がチームとなって運営しています。パーキンソン病教室の内容は、医師からは病気の症状や治療法について、看護師は症状日誌の付け方や便秘などの症状の自己管理について、管理栄養士は食べ物の飲み込みが悪い時の調理方法について、リハビリは運動の必要性やパーキンソン病体操など、それぞれの分野の専門的な立場から、スライドやデモなどできるだけ分かりやすく工夫し講義を行っています。また、入院中や退院後不安なく生活できるよう、患者さんや家族の方の相談に応じたり、不安や悩みの解決に向けた支援を行っています。

参加された方々の感想は、「退院後の運動の大切さを理解できました」「今までは上を向いて薬を飲んでいたけど、気管に入りやすいと聞いてびっくりしました」「医師の説明が分かりやすかった」など、教室に参加して病気についての理解が広がった方々が多くいらっしゃいます。また、パーキンソン病は国が難病として指定している特定疾患ではありますが、「皆さんと同じであることがわかっただけでもよかった」という意見もありました。そして、同じ病気の人達と話をしてみたい、という言葉も聞かれています。
今後も、パーキンソン病患者さんの生活が向上するよう、正しい知識や情報をお伝えすることができるよう、それぞれの職種が連携・協力しながら患者さんや家族の方々の支援を行っていきたいと思います。

「パーキンソン病教室」開催日時

場所

7階病棟 小談話室

日時

第2・第4火曜日 14:10〜15:00

講義内容

担当職種講義内容
医師パーキンソン病の話
看護師よりよい生活のために
薬剤師パーキンソン病の薬について
ソーシャルワーカー公的支援制度について
管理栄養士・言語聴覚士嚥下障害と食事について
理学療法士・作業療法士運動の必要性と生活動作の工夫について

脳卒中教室

患者さんの「日常生活動作」の向上と、社会復帰を目指してリハビリを提供しています!

長崎北病院では、脳血管障害や神経難病、認知症などの神経内科疾患を中心に診断・治療が行われています。当院には回復期リハビリテーション病棟が2病棟あり、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)や骨折などの患者さんに対して、「日常生活動作」の向上を図り、家庭や社会に復帰することを目標にリハビリテーションを提供しています。

回復期リハビリテーション病棟では、入院中の脳卒中の患者さんやご家族を対象に「脳卒中教室」を開催しています。教室では、医師・看護師・医療ソーシャルワーカー・管理栄養士・リハビリスタッフがチームとなり脳卒中や回復期リハビリテーション病棟などについてテキストに沿って講義を行っています。テキストは無料配布しています。
脳卒中教室の場所は5階小談話室、開催日時は毎週金曜日の14時10分から40分程度です。医師からは脳卒中や再発予防について、看護師からは脳卒中を克服するために生活習慣を変えていく方法について、医療ソーシャルワーカーからは介護保険の利用の仕方について、管理栄養士からは食事療法や栄養補助食品について、リハビリスタッフからはリハビリの1日の流れや生活の中でのリハビリについて、などをお話しします。入院中だけでなく、退院後も患者さんやご家族が不安なく生活できるよう相談に応じながら、病気の自己管理に必要な知識や方法の習得支援として行っています。

脳卒中教室以外に脳卒中患者さんの活動支援として「やってみよう会」を開催しています。「やってみよう会」とは、離床目的や入院生活を少しでも楽しんでもらいたいと言う思いから始まった会です。内容は、病棟で風船バレーや季節の行事(七夕祭り・クリスマス会など)、外出企画などを実施しています。
5月に開催した「薔薇摘み・生花」では、当院のサンロードに咲いている薔薇をスタッフと摘みに行き、摘んだ薔薇を花瓶に生けました。外に行けない方でも薔薇を生けたり、生けた薔薇を見ることで季節を感じることができました。やってみよう会に参加する患者さんはみんな笑顔になり、スタッフにとっても楽しい時間となります。
今後も患者さんやご家族に正しい知識や情報をお伝えできるよう、それぞれの職種が連携・協力しながら支援を行っていきたいと思います。

「脳卒中教室」開催日時

場所

5階 小談話室

日時

毎週金曜日 14:10〜(40分程度)

講義内容

担当職種講義内容
医師・看護師脳卒中について
医療ソーシャルワーカー、訪問リハビリ介護保険の利用方法
栄養士脳卒中に対する食事療法
リハビリ生活の中でのリハビリ

嚥下教室

現在、作成中です。

糖尿病教室

患者さんやご家族に糖尿病について知っていただき、前向きにとりくんでいけるためにお手伝いしています!

長崎北病院は、脳血管障害や神経難病、認知症など神経内科疾患を中心に診断・治療が行われています。しかし基礎疾患に糖尿病を抱える患者さんも多く、糖尿病患者の脳梗塞の頻度は非糖尿病患者の2~3倍と言われています。私たちは患者さんやご家族に糖尿病を知っていただき、前向きに取り組んで頂けるよう療養支援を行っています。そのひとつに糖尿病教室があります。
教室では、管理栄養士、看護師、理学療法士、薬剤師がそれぞれ専門的立場から講義を行っています。毎週金曜日10時30分から1時間程度で開催し、8回が1クールです。わかりやすく8回分の講義内容を1冊の冊子にまとめ、冊子に沿って講義を行っています。1クール8回受講された患者さんには頑張った証として修了証をお渡ししています。
講義内容は、①まずは自分の体を知ろう! 1日に必要なエネルギー量は?、②糖尿病生活のQ&A、バランスのとれた食事とは?、③糖尿病のお薬ってどんなものがあるの?低血糖症状とは?、④食品をグループ分けしてみよう!~食品交換表の紹介~、自分で血糖測定してみよう!、⑤1日の必要量を知ろう!糖尿病クイズ!、⑥インスリンって何?~インスリン注射の注意点~、1食分の食事量について、⑦あなたの足は大丈夫?、⑧食事療法のQ&A、糖尿病の運動療法について、です。一緒に1日の摂取カロリーの計算や足の観察、血糖測定の練習、運動等を行っています。
受講された患者さんからは、「しっかり勉強して帰りたい」「足をちゃんと見ないといけないことがわかりました」「今度は家族も一緒に受けたい」等の声が聞かれています。今年度は「患者さんの声に耳を傾けよう」を目標に、質疑応答の時間だけでなく5分程度の「語ろう会」の時間を意図的に設け、患者さんの悩み事・困り事等に耳を傾け、寄り添うことができるよう支援しています。この時間を設けたことで「次回の教室までまたお互い頑張りましょうね」と患者さん同士の交流の場にも繋げることができています。今後も患者さんやご家族が前向きに療養生活を送って頂けるよう、それぞれの職種が連携・協力しながら支援を行っていきたいと思います。

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