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呼吸機能検査

COPDという病気をご存知ですか。

COPDとはタバコなどの有害物質を長期間吸うことが原因で生じる肺疾患です。
正式には慢性閉塞性肺疾患(COPD)と言います。症状は咳・痰で、進行すると動作時に息切れが出てきます。タバコをやめなければ徐々に進行する病気です。

【COPDを疑う特徴・・・疑うことが大切】copd%e7%97%87%e7%8a%b6

①喫煙歴あり(特に40歳以上)
②咳(特に湿性)、痰、喘鳴
③労作時(階段や坂道の登りなど)の息切れ
④風邪(上気道)症状時の②または③(風邪で顕在化することあり)
⑤風邪(上気道)症状を繰り返す、または回復に時間がかかる
⑥下記疾患(COPDに多い併存症)患者
心血管系疾患、高血圧症、糖尿病、脂質異常症、骨粗鬆症など
COPDの早期発見には 呼吸機能検査 が決め手となります。

 

日本におけるCOPD死亡者数

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厚生労働省の統計によると2017年のCOPDによる死亡者数は18,523人でした。近年、COPDによる死亡者数は頭打ちになっていましたが、2017年は1995年以降で最高値を記録しています。COPDは20年以上の喫煙歴を経て発症する病気です。日本でも過去の喫煙率上昇の影響がCOPDによる死亡者数を増加させてきたと考えられます。
これまで、男性の喫煙率が高かったため死亡者数も男性の方が多いですが、女性の方もCOPD発症リスクが高いという報告が発表されています。

呼吸機能検査

喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺疾患をはじめとする、呼吸器の病気を調べる検査です。
検査は「スパイロメーター」という計測機器を用いて行います。
天順としては鼻から空気が漏れないようにクリップでつまみ、マウスピースという筒をくわえて検査技師の掛け声に合わせ、息を吸ったり吐いたりして、空気を出し入れする換気機能などを調べます。
呼吸機能検査は限界まで吸ったり吐いたりする大変な検査のため患者さんの頑張りと協力が大事です。ご自分の実際の 肺年齢 もわかりますので、検査技師と一緒に信頼性のある正しい検査結果を出していきましょう!

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①肺活量(VC)とは、息を最大限吸い込んだ後に肺から吐き出せる空気量のことです。肺活量の単位はmLが用いられます。
②%肺活量とは、年齢や性別、身長から算出された予測肺活量(基準値)に対しての、実測肺活量の比較を調べます。(80%以上が基準値)
③努力性肺活量(FVC)とは、胸いっぱいに息を吸い込み、一気に吐き出した空気の量を調べます。
④1秒量とは、努力性肺活量のうちの最初の1秒間に吐き出された空気の量を調べます。
%1秒量とは、予測1秒量(基準値)に対しての、実測1秒量の比較を調べ、肺年齢に影響します。(100%だと肺年齢が実年齢と同じになります)
⑥一秒率とは、努力性肺活量に対する1秒量の比率を調べます。(70%以上が基準値)COPDや喘息だと低下し、70%未満の場合COPDの可能性が疑われます。

クリニックでの呼吸機能検査

呼吸機能低下で精密検査になられた場合はクリニックで気道可逆性検査や胸部CTなどの詳しい検査を行い、診断をします。
気道可逆性検査ではまず通常の肺活量と1秒量を測定し、気管支拡張薬吸入前後の1秒量や%1秒量(肺年齢)の変化をみます。気管支拡張薬の効果があれば喘息、効果がなければCOPDの可能性が高まります。

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ご自分の肺の状態がわかりますので、喫煙者の方は特に積極的に検査を受けましょう。早期発見、早期治療が何よりも重要です。

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